新規学卒者の一斉採用方式は有効

2011.12.24

条件が揃っていたため、成長する企業は採用の基本を新規学卒者に置き、そこを起点として人事政策を組み立てたのである。すなわち、次の春に卒業する予定の学生を、適当な時期に審査し採用内定をしておくのである。大学卒の場合にはそうした審査と内定は基本的に個人ベースで行われるが、高卒や中卒の場合には学校の就職指導担当者を介して、学校単位で行われる事が多い。高度経済成長期には企業あるいは企業群が学校と協力して採用計画を進め、集団就職のような形でまとめて採用をする事もしばしば行われた。

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このようにして卒業と同時に一斉に採用された新規学卒者は企業の中で導入教育と訓練を受けてから適当な部署に配属され、そこで実地経験を積みつつ、いわば職場訓練(OJT)を受けて実際に役立つ熟練や技能を身につけて、一人前の労働者になり昇進してゆくのである。新規学卒者の一斉採用方式は、このように、日本型の雇用制度や年功型の賃金制度の重要な一部となり第二次大戦後の日本経済の急速な発展過程をつうじてきわめて有効に機能したのである。





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