私が創業間もない頃に、人事担当をされている方から聞いたお話を思い出す。ITソフトの外資系企業が日本法人をつくって間もない頃に、採用人数はごく少人数だったにもかかわらず、大手企業並みの数のセミナーをしていた。その年に採用した人数はごくわずかだったが、その年に開催したセミナーを通じて縁ができた学生を卒業後もメールでフォローをし続けたのである。いろいろな会社で活躍している若手社会人に対して、メールを通じて、あるときには、実際に会って食事をしながら社会で活躍するためのヒントや応援メッセージを送り続けた。
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そして、日本法人の成長を加速させるタイミングになった時に、IT業界各社で活躍していた元志望者に対して、「わが社に入社しないか」というオファーを出していたという。この方法で、その会社を躍進させることができたそうだ。「入社パス」とは、これをもう一歩、形の上で明確に押し進めたものにほかならない。確かにリスクはあるが、「これは」という人材が「採用できないリスク」を考慮した時、十分に検討に値する手法だと思う。